2023年4月30日(日)

楊雪二胡楽団の第1回コンサートを東京都豊島区「南大塚ホール」にて開催しました。

楽団設立から7年。

新型コロナウィルスの影響で、活動制限や自粛をしなければならない時期もありましたが、様々な方からご支援と応援をいただき、おかげ様で無事に開催の運びとなりました。

これまでに、楽団長でもある楊雪先生のコンサートへの特別出演はありましたが、楽団主催のコンサートは初めてとなります。

曲選びから、チラシ作り、公演パンフレットの作成準備、MCや館内アナウンス、受付、コンサートスタッフの手配等まで全て行わなければならないため、雪団長に引っ張っていただきながら、団員それぞれの役割分担を決め、全員で協力し合い、コンサートに臨みました。

コンサートのタイトルを決める際にも、ご来場下さるお客様に楽しんでいただけるよう、いくつか案を出し合った中から「二胡でニコニコになりましょう」に決定しました。

定期的な練習、本番を想定したリハーサルを重ねる中、無事に開催出来るのか当日まで不安を抱えながらではありましたが、当日、生憎の雨模様にもかかわらず、チケットのご予約をいただいた多くのお客さまにご来場いただき、満席で開催することが出来たことは、この上ない喜びでした。

第一部

さて、第一部は中国の新年を祝う曲「小花鼓」でスタートしました。

新しい年になり、子供たちが小さい鼓を打ちながらお祝いする楽しい情景を表しています。

ご来場の皆様、少し楽しい気持ちになっていただけていたでしょうか。

その後は、「春夏秋冬」季節を感じていただけるよう、四季にちなんだ曲を選曲しました。
春の曲は皆様ご存じの「さくら さくら」、夏の曲は、中国のお茶摘みの曲「採茶撲蝶」
秋の曲は「里の秋」を、小編成で演奏しました。

「採茶撲蝶」と「里の秋」はあえて伴奏をつけず、ハーモニーを味わっていただきたいと思いました。
二胡と、低音の美しい響きの中胡のハーモニーを感じていただけたでしょうか。

そしてその後に、皆さんお待ちかねの雪団長のソロ演奏を2曲お楽しみいただきました。

1曲目は、NHK制作のドキュメンタリー番組『シルクロード』のテーマ曲「シルクロード」。

かつて二胡が伝えられたというシルクロードの旅を思い起こさせる優しく穏やかな曲で、会場の皆様もしっとりと聞き入っていらっしゃいました。

終演後にご協力いただいたアンケートでも、印象に残った曲、良かった曲として一番人気の高かった曲です。

2曲目は、中国で大ヒットしたドラマの曲「梅花三弄」。

美しくも儚い世界観が特徴の曲で、この曲のファンも多いのですが、日本ではまだあまり知られていない曲のため、会場でお聞きになってファンになられた方も多かったのではないでしょうか。

二胡の音色は、「落ち着く音色で幸せな気持ちになれる」とのお声を寄せて下さった方もおられました。

そして、第一部の最後は、春夏秋冬の締めくくりの冬の曲を全員で大合奏しました。
雪団長の想いが詰まった曲「雪の舞」です。

コロナの影響で思うような活動が出来ない時期に、YouTubeでの配信も行いました。

この曲をきっかけに、2019年にアニメーションとドキュメンタリーの2つの映像作品が作られましたが、製作者はアニメーション作家・監督の遊佐かずしげ先生です。
コンサートには、遊佐先生も駆けつけて下さいました。

壇上でお客様に遊佐先生をご紹介させていただき、「雪の舞」のアニメ化を頭の中でイメージしていた雪団長が、偶然、遊佐先生と出会ってアニメ化が実現したエピソードや、雪団長の北京中央音楽学院の卒業コンサート開催の際には、楊雪二胡楽団と北京へ同行して下さったこともお話されました。

そして、アニメの完全版を公開しても良いという許可を遊佐先生からステージ上で頂いたことはビッグニュースです!
今まで、まだアニメの完全版はどこにも公開されていません。

皆さんもご覧になりたいと思います。
現時点で見ることができるアニメとドキュメンタリーをご紹介します!

日本二胡学院の生徒の大合奏「雪の舞」のYouTube動画にアニメがコラボで登場しています。

▼楊雪YouTubeチャンネル
二胡 大合奏「雪の舞 (Yuki no Mai) 」
楊雪、遊佐かずしげ
23名の日本二胡学院の皆さん

遊佐先生のYouTubeチャンネルから「夢を叶える二胡」という雪団長のドキュメンタリーをご覧いただくことが出来ます。

そして、雪団長の「雪の舞」の独奏と全編アニメーションの完全版は、近日公開予定です!

ここで
15分間の休憩

第二部

第二部は、フラダンスと二胡のコラボレーション「アロハオエ~カイマナヒラ」からスタートしました。

昨年の日本二胡学院東京大塚教室と岡山教室の発表会で披露し、山陽新聞にも取り上げていただいた演奏です。
お揃いの衣装をそろえ、フラダンスを踊りながらの演奏で、このためにフラダンスの教室に通った団員もいるほど、初めての試みにみんな一生懸命でした。

そして、いつもピアノ伴奏でお世話になっている鈴木美香先生にも、素敵な1曲をソロで弾いていただきました。
雪団長を初期の頃からずっと支えられてきて、北京にも同行していただいています。

ピアニストとして、様々なグループ、バンド、ユニットに参加してご活躍されている美香先生の演奏曲は、久石譲さんの「The Wind of Life」です。

終演後のアンケートに、「感動して涙が溢れた」と書いてくださった方もおられました。
皆さん、うっとり聞き惚れていらっしゃいました。

その後は、インドネシアの民謡「アイヨママ」。明るく楽しい曲をお届けしました。

そしてここで、二胡の仲間の「高胡」「中胡」をご紹介しました。

ご存じない方も多いのですが、「二胡」よりもボディが小さく、高く元気でかわいらしい音を奏でるのが「高胡」、ボディが二胡よりも大きく、低い音で重厚なきれいな響きを奏でるのが「中胡」です。

雪団長のトーク「新品でも中胡(中古)!」には、会場がドッとうけていましたね。(笑)

3種の楽器でハーモニーを奏でることで、演奏表現にも深みと広がりが出てきます。

興味津々でご覧になっている方もたくさんおられました。

次は楊興新先生作曲の「揚子江」を、娘である雪団長と、団員の趙渓さんの2人で演奏しました。

今までとはガラリと違う、たおやかさや力強さ、迫力も感じられる演奏をお聞かせしました。

印象に残った曲、良かった曲としてアンケートであげて下さった方も多かったです。

そしてここからは、大人数での合奏が続きます。

まずは「瑠璃色の地球」です。
今回のMCを担当した団員、金井さんの言葉を引用します。

『2020年、緊急事態宣言のなか、私達は演奏する場所を失ってしまいました。二胡を練習することも音楽を楽しむことも、なんだかいけないような気がして、ふさぎこんで悶々とした日々を過ごしていたのです。

そんな時、雪先生から演奏のお誘いがありました。リモートで、合奏をしましょうと。

しばらく眠っていた二胡を磨き、再び音を出したときの心が満たされていく感覚は今でもはっきり覚えています。
「私は二胡が弾きたかったんだ!!」と、溢れる喜びをおさえられませんでした。

目標が出来た私は、無我夢中で練習をしました。おのおので演奏を録音し、撮影をしました。先生と事務所スタッフさんは集まったデータを調整し、編集して一つの作品が出来上がりました。

地球が愛と平和であふれるように…
その願いを二胡の音色に乗せて届けようと選曲されたのが、「瑠璃色の地球」です。

雪先生をはじめ日本二胡学院から31名、アーティストの細井豊さんにも参加していただき、総勢32名の大合奏は、現在YouTubeで3万回以上も試聴されています。

音楽の持つ力の素晴らしさをこの体験を通して感じる事が出来ました。楊雪二胡楽団はこの喜びを沢山の方々に伝えて行くために、これからも演奏し続けていきます。』

ここで、瑠璃色の地球の歌詞を抜粋して読んでいただきました。

『泣き顔が微笑みに変わる瞬間の涙を
世界中のひとたちに そっとわけてあげたい

争って 傷付けあったり ひとは弱いものね
だけど愛する力もきっとあるはず

ガラスの海の向こうには 広がり行く銀河
地球という名の船の 誰もが旅人

ひとつしかない 私たちの星を守りたい』

そして、団員一人一人もそれぞれの想いと願いを込めて、演奏しました。

聴きに来ていた会場の皆さんもそれぞれの想いをお持ちだったと思います。

涙を流して聴いて下さっている方も多く、感動的な時間が流れていました。

終演後に、この曲がとても良かったと言ってくださる方も多かったです。

次はまたガラリと曲調を変えて、「宇宙戦艦ヤマト」を演奏しました。

昨年11月の「楊雪二胡コンサートツアー」に参加させていただいた際に、楊雪二胡楽団として披露した曲です。
日本を代表するアニメの一つでもある「宇宙戦艦ヤマト」が大好きな楽団員がいることがきっかけで、アレンジをして合奏曲を作りました。

偶然ではありますが、アニメーターの松本零士さんが2月にお亡くなりになったことで、追悼演奏という気持ちで演奏させていただいた部分もあります。

冒頭は、佐々木功さんばりの低音の魅力の歌声と、美しい高音のコーラスから始まります。

曲の最後に皆で敬礼のポーズをして終わりますが、喜んでいただけたようで、大きな拍手をいただきました。

アニメの曲を二胡の合奏で演奏するというイメージをお持ちでない方も多かったようで、特に男性のお客さまは面白がって喜んで下さったようです。

「二胡は一人で弾く楽器と思っていたが違いましたね」とのご感想を書いて下さった方もいらっしゃいました。

ここでまた雪団長のソロが入ります。

ヴァイオリンの演奏では有名な「リベルタンゴ」ですが、二胡の音色の美しさと力強さで、こちらもお客様の心を掴んだ1曲。

この曲を二胡で演奏されているのを初めて聞いたという方もおられ、大きな拍手が起こっていました。

そして再び小編成での演奏で「北京有個金太陽」。

雪団長が、北京の「中央音楽学院卒業コンサート」での1曲に選曲され、楽団員も北京へ行って一緒に演奏させていただいた、大変思い出のある曲です。曲調は明るく、弾むような楽しい気持ちになる曲です。

聴いているお客様も体を揺らしてのってくださっていました。
楽しさを感じていただけたことと思います。

最後の曲は「賽馬」です。

全員で立奏演奏をしました。
草原を疾走する馬の様子を表した曲で、有名な二胡の曲です。

二胡がお好きな方なら、この曲をご存じの方も多いと思いますが、初めてお聴きになる方は、最後に馬の嘶きが聞こえてくることで皆さんビックリするとともに、大変喜んでくださいます。

今回も一番大きな拍手をいただいたように思います。

二胡の幅広い表現力を感じていただけたのではないでしょうか。

全16曲。バラエティに富んだ、いろいろな曲を演奏させていただきました。

「飽きさせない構成でとても良かった。」とのお声も頂戴しました!

そして、嬉しいことにアンコールをいただきました!

アンコールは、全員で立奏演奏のまま、「I Will Follow Him」をステップ付きでおおくりしました。
音楽祭などの公演でも演奏する機会の多いこの曲は、映画「天使にラブ・ソングを…」で有名な曲です。

皆さん、手拍子や体を揺らしながら、一緒に盛り上がってくださいました。
私達もとっても楽しかったです!

そしてアンコール2曲目は「上を向いて歩こう」
こちらもステップを踏みながらの演奏です。

坂本九さんが歌われ、海外でも大変人気のある曲ですが、会場に足を運んで下さったご高齢の方達にも喜んでいただけ、一緒に歌いながら、大きく体を動かして、舞台に向かって乗り出すように手を大きく振り、拍手をしてくださる方も見られました。

こうして、私達「楊雪二胡楽団」の第1回コンサートは、大盛況で幕を下ろすことが出来ました。

開催にあたり、ご支援くださった皆様、一緒に舞台を作って下さった皆様、応援に駆けつけて下さった皆様、ご来場にはなれなくてもSNSなどで応援して下さった皆様、このコンサートに関わって下さったすべての皆様に感謝申し上げます。

本当に
ありがとうございました。

飯島豊子

初めての楽団コンサート開催にあたっては、たくさんの方々のご支援や応援があったことと思います。
お天気もあまり良くない中でも満席で開催出来たこと。お客様に盛り上げていただけて、一緒に楽しい時間を過ごせたことが本当に嬉しかったです。
コンサートに関わって下さったすべての方に感謝いたします!

大野典子

ご来場いただいたみなさまとコンサート開催に携わってくださったすべてのみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。
初めてのコンサートでしたので、不安なことも多かったのですが、緊張しながらも楽しんで演奏することができたかなと思っています。
これからも雪先生と楊雪二胡楽団の仲間たちと演奏していけたらと思います。

岡崎みどり

心から感謝いたします。
第一回目の楊雪二胡楽団のコンサート、会場には、満席のお客様が来てくださいました。
泣けてくるくらい、嬉しかったです。楽しんでいただけましたか〜?
私たちは、楽しみました〜
一生懸命、演奏しましたが、次はもっと、演奏曲の温度が皆様にお伝えできるよう、練習に励みます。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

沖田朋子

初めてのコンサートではありましたが、たくさんの方々にお越し頂き、大変嬉しく思います。
今後もこのような機会がありましたら、みなさんの心に残る演奏ができるよう、練習に励みたいと思います。

金井由佳

たくさんの方にご来場いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
雪先生が掲げている『二胡が持つ音楽の力を届けたい』という思いを私たちも持ち続けて、心のこもった演奏が出来るようにこれからも頑張っていきます。

北村公宏

すごく楽しいコンサートでした(緊張しっぱなしでしたが)。第2回コンサートも今からワクワクです。
今回よりも素晴らしいコンサートになるように、日々練習に励みたいと思います。

小池玉恵

沢山のお客様の前で演奏できるというのは、この上ない幸せでした。
今回このコンサートに携わった全ての方々、来てくださったお客様に感謝です。

小宮山太

まだまだ全てにおいて未熟者ですが、好きな曲を弾かせてもらい、楽しく参加させていただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

髙木朝子

自分への挑戦として参加を決めた楽団入団。団員それぞれの環境が違う中、時には落ち込んだり喜んだりしながら、ともに真摯にたくさんの曲を作りあげてきました。今回のコンサートも、ともに相談しながら、この感動的な第1回コンサート開催につながりました。お陰様を持ちまして満席で迎えることができ感無量です。
この楽団を統率する雪団長へ深い感謝と楽団仲間がいることを誇りに思います。
これからも、自分の足りないところを補いながら、努力し歩んでいきたいです。
最後になりましたが、そばで一生懸命支えてくれる事務所、ご支援してくださった方々、観客やファンの皆様、舞台裏方に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

唯野容子

コンサートにはたくさんの方においでいただき、ありがとうございました!
初めてのコンサートで不慣れな点も多々あったことと思いますが、無事に終えることができ、スタッフとして支えくださった方、応援してくださった方、皆様に感謝いたします。
合奏だからこそ奏でられる響き、ジャンルを超えた二胡の可能性をお楽しみいただけたでしょうか?
また次回を目指し、皆様と再会できる日を励みに、楽団メンバーと力を合わせて邁進して行きます!

趙渓

楽団結成の時から参加させて頂いています団員の趙と申します。
仲間たちと共に積み重ねてきたこの8年間の経験をファーストコンサートで大勢のお客様にお見せすることができて大変感動しています。
私の大好きな先生である、楊雪先生。団長として常に私たちに信念と目標を掲げてくださって、先頭に立ち私たちを引っ張ってくださいました。
私たち団員一人ひとりは、楊雪団長の元で、これからも二胡という楽器を通じて、音楽を真剣に、そして一つひとつの場を大切に邁進していきたいという気持ちが改めて確固たるものとなりました。
楊雪先生、仲間の皆さん、そして今日までお会いできた一人ひとりのお客様、これからお会いすることになる一人ひとりのお客様、ありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

根本拓弥

たくさんの方々にお越しいただき感謝申し上げます。
皆様の応援を励みに、今後も精進してまいります。
引き続き楊雪二胡楽団をよろしくお願いいたします。

本間淳子

初めてのコンサートが満員御礼のなか無事に終了し、とても嬉しく、また、ホっとしています。今は感謝の気持ちしかありません。
お越しいただいたお客様、陰で支えてくださったスタッフの皆様、ご協力いただいた全ての方々、本当にありがとうございました。
今後さらに進化した音をお届けできるよう、新たな気持ちで二胡に取り組みたいと思います。

山岸聖子

楽団主催で初めてコンサートをすることになり、どうなることか不安でしたが、たくさんの方々のご支援のもと、雨にも関わらず多くの方にきていただき、大変感謝しております。観客の皆様と同じ空間で一緒に盛り上がれたこと、とっても幸せでした。
このような機会をくださった雪先生、貴重な楽団仲間、事務所の方々、ご支援いただいたスタッフの方々、そしてきてくださった方々、いらっしゃれなくとも応援くださった方々に深く感謝いたします。

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🎥 コンサート動画 🎥
<第一部>

<第二部>