幼少期から二胡(胡弓)演奏家・作曲家である父・楊興新(ヤンシンシン)の影響で二胡に親しみながら日本文学、文化、音楽に親しみながら成長。書道展で最優秀賞を得た経験もある。高校・大学時代には、室町時代から伝わる小笠原流礼法を学び、「花鬘伝(はなかずらのでん)」を授かる。東京経済大学経済学部学士号取得。
2007年から、父・楊興新(ヤンシンシン)に本格的に師事。2014年、中国北京にある音楽大学、中央音楽学院へ中国政府奨学金留学生に選ばれ入学。在学中は田再励(デンザイリ)から教えを受け、同校大学院へ入学後、板胡を李恒(リハン)、二胡を陳耀星(チェンヤオシン)にも師事。また、二度の北京校内公演を実施し、王府ホールでの公演は日本人初の開催となった。2020年6月、修士課程を修了。卒業し帰国。
また勉学に努める中、日本と中国を行き来しながら活動を行い、2017年、東京オペラシティコンサートホールで開催された音楽文化交流プロジェクト「ONE ASIA ジョイントコンサート ジャパンプレミア 2017」では、二胡奏者として参加。この模様は、テレビ朝日「題名のない音楽会」にて放映された。 2018年、北京の中央音楽学院音楽ホールにて、趣向をこらした演奏で第一回修士学位卒業コンサートを行う。翌年2019年には、王府ホールにて第二回修士学位卒業コンサートを実施。難曲とされる協奏曲「長城随想」全4 楽章を中央音楽学院民族管弦オーケストラと共に演奏。また、日本からのトップアーティストや著名アニメーション作家による、アニメーション放映や生け花とのコラボレーションにより、日中友好や文化交流を表現した。
演奏者だけでなく二胡教育者としても活動している。2007年に日本二胡学院東京大塚教室を設立、日本二胡学院専任講師となる。その後、岡山、仙台、群馬にて二胡教室を開き、生徒の中から、二胡奏者・二胡教育のプロフェッショナルも育ち、それぞれ活躍の場を広げている。また2021年には、全国の二胡愛好家の育成や水準の向上を願い【日本二胡学院・二胡検定】(通称、ニコガク検定)を立ち上げる。 社会貢献活動にも取り組んでおり、「二胡が持つ音楽の力」をより多くの方々へ届けたいという願いから、全国での演奏活動のほか、日本各地の老人ホーム、障がい者支援施設や被災地などで訪問演奏も行い、援助や交流を目的とした「星の基金」を設立する。またその活動の派生として、2016年に楊雪の活動理念に賛同したメンバーと「楊雪二胡楽団 YANG YUKI ERHU ORCHESTRA」結成し、社会貢献・支援活動を継続中。
二胡を通じて日本と中国の「架け橋」として友好・平和を願い、そして、日中文化の融合をテーマに活動中。中国音楽家協会及び、中国民族管弦楽二胡学会会員。